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ジャニーズ事務所によるチャリティーライブ「Johnny’s World Happy LIVE with YOU」の有料配信が16日幕を開けた。収益は「Smile up! Project」を通じ医療従事者向けの支援に役立てられるそうだ。
約1時間30分にわたる配信で、事前に収録した横浜アリーナでのライブ映像の他、期間限定ユニット「Twenty★Twenty」による手洗い動画も初公開された。MCはTOKIO国分太一が務めた。
一般オンラインは¥3,000/1day、ファンクラブ会員は¥2,500/1day
有料ということで見るのをためらっていたが、どうやら友人にファンクラブ名義を貸しているため500円OFFで見られるらしい。これは見るしかない!!!ということで初日のライブ参加した。
感想は…
これが2500円?!?!?!?
安い。安すぎる。4月に無料配信されたライブとは比べ物にならないくらい舞台装備がパワーアップしている!!!自宅でいることを忘れるほど、ライブの臨場感を十分に楽しめた。
今回はその感想とともに、今後増えてくるだろう配信ライブの課題点についてお話していく。
今年でデビュー25周年を迎えるV6
- It’s my life
- TAKE ME HIGHER
- CHANGE THE WORLD
- Darling
- HONEY BEAT
- Full Circle(新曲)
- MC
- Believe Your Smile
- 愛のMelody
- ありがとうのうた

MCでは、井ノ原が開口一番に「僕たちを知らない人もいるかと思いますが」と言っていたのが印象的だった。
そうか、今はそういう時代なのか。V6が一世を風靡した「学校へ行こう」が流行っていた頃にはまだ産まれてない子も多い。キンプリファンは特にそういう子が大多数だろう。そのことを本人たちも承知の上で謙虚にアイドルを続けているのか…。
かく言う私も、V6の曲は聞いたことはあっても題名を知らないものが多い。
ジュニアが大好きでザ少年倶楽部(BSで放送中のジャニーズJr主体の音楽番組)の熱烈視聴者としては、耳馴染みのある曲が多いが、V6兄さんが歌っているのは初めて見た。
なるほどこれがご本家様か!ジュニアが歌っているのとはまるで印象が違う。
デビュー前のジュニアは真っ白なキャンバスに自由な未来を描くようなキラキラ感があるのに対し、酸いも甘いも知ったであろう40代の「6人の男達」の歌声には包容力を感じる。歌詞の説得力が全く違った。
そうそう、これこれ
これがジャニーズワールドだ。
≪ジュニアファン視点≫
ジュニアを見る→この曲いい!→曲名を調べる→V6の曲なんだ!→V6調べる→ハマる
≪デビュー組ファン視点≫
ジュニアの子がデビュー組の曲歌ってる→見てみる→あれ?かわいい子いる→調べる→ハマる
そう、どこから入っても出口はジャニーズ。彼らだけで世界が完成しているのだ。
このようなジャニーズワールドを続けるためにも、ジュニアの子にはオリ曲(デビュー前に特例的にもらうオリジナル曲)ばかり歌わないで、先輩の歌をどんどん歌って欲しいと切に願う。
起承転結のある構成で若さはじけるキラキラの笑顔で魅せたKing&Prince
- シンデレラガール
- Memorial
- koi-wazurai
- MC
- Prince Princess(Prince)
- CHANBARA(King)
- YOU,WANTED!
- Mazy Night
- Love Paradox
- King & Prince, Queen & Princess

歌もダンスも見る度にレベルアップしている彼ら。ジャニーズの未来を背負う若き実力派の圧倒的なパフォーマンス力を見せつけた。
また、照明やマイクスタンドを使い、「3人のPrince」「3人のKing」「6人のKing & Prince」であることを改めて示す姿には思わず涙がこぼれそうになった。
「Prince Princess」について語らせて欲しい。
この曲は今活動を休止している岩橋玄樹を含めたPrince3人がジュニア時代にもらった初めてのオリジナル曲だ。
当時の人気ジュニアトップで結成された「Mr.King vs Mr.Price」が人気絶頂でまさかの解散、Mr.KingとPrinceに分解された。Princeはグループ名からMrが取られ、仕事量も激減。Mr.Kingのバックで踊る悔しい時期が続いた。そんな時にやっとの思いで初めてもらえたオリジナル曲が「Prince Princess」だ。
プリンス3人の等身大の良さが名一杯詰まった上質な一曲だ。
今回は2人での歌唱だったが、岩橋がいないことをわざと象徴的に見せるような演出に私は感じた。

- スタンドマイク3本
- ピンク色のライト(岩橋のメンバーカラーがピンク)
- ピンク色のマイク
- 本来岸がセンターなのだが、その位置を空け、岩橋の位置で岩橋のマイクで歌う岸
そして何より、曲の一番おいしいところである岩橋パートの「みんなこの星のprince princess~♪」を岸と神宮寺で仲良く歌い、首をこてんと傾ける岩橋お約束のあざといカメラアピールも愛嬌いっぱいで2人がマネしていたのにはグッときた。
ああ、世界
「いわちがいなくても大丈夫だよ」というよりは「いわちがいないとprinceじゃないよ」と感じさせる世界だった。(興奮してついあだ名で呼んでしまったが、いわちとは岩橋玄樹のあだ名である。)
一番つらいのは岩橋だろう。休養期間が長く、その他のメンバーとの差に焦ることもあるだろう。
しかし脱退という選択をせずに、ずっと席を残してくれていることを本当にうれしく思う。これは当たり前ではなく6人の絆と努力に他ならない。焦らないでね。
さすがの存在感を示した嵐
- a Day in Our Life : Reborn
- 夏疾風
- MC
- Happiness(ワクワク!ハピネス体操2020)
- Daylight
- Face Down
- Love so sweet

さすがの一言で、多くを語るのも愚問だ。
何を歌おうが正直どうでもよい。5人が横並びで画面に映っているだけでグッとくる。
コロナの出現で非日常と化した毎日を、一瞬でも日常に戻してくれる安心感。遺伝子レベルで体に馴染む。
また中盤に披露した「嵐のワクワク学校オンライン」のワンコーナー。ただ楽しいだけではない、ライブの趣旨を忘れさせない工夫に嵐らしさを感じた。
今回の有料配信で見えてきた課題点
動画の違法転売やSNS等の無断転載
配信終了後、メルカリで動画が400~500円で販売がされていたり、Twitterでデータの無断配布が行われていた。
転売ヤーはもちろん、購入する側も同罪である。
今後オンラインライブが増えるのならば、配信動画の悪用を取り締まる新たな取組みが必要かもしれない。
新型コロナウイルスへの意識強化につながったのか?
今回の趣旨は新型コロナウイルス感染拡大に対する社会貢献であったはず。日本中に明るいエンターテイメントを届けてくれたのは言うまでも無いが、メンバー同士のソーシャルディスタンスは保たれおらず、ライブの趣旨について説明したのは嵐だけであった。
今回のライブが、注意喚起や意識向上に繋がらず、安くライブが見られてラッキー!程度に留まらないことを願う。
また欲を言えば「収益は医療従事者向けの支援活動に役立てる」という点をもう少し具体的に教えてほしかった。全額寄付とも謳っていないため、個人的にはどう役立つのか気になってしまった。
有料配信ライブはファンの拡大につながる
無料配信だと、どうしても自分の興味ある所だけを見て、その他は飛ばしてしまいがちだ。
しかしお金を払っているとなるとしっかり全部見てしまう。
もともとの目当てがある1グループでも、他のグループも見てみたら意外とおもしろい!という副作用的発見があった。
有料配信ライブは新たなファンを獲得するよいチャンスかもしれない。グループ個々で配信を行わず、これからは合同で、それも有料で配信ライプをすることで、それぞれの個性が出ておもしろいかもしれない。
そうしてライブが終わり、私はまんまとDay2のチケットを買っているのであった。