
この記事の目次
※現場のコロナ対策の様子は前回の記事をご覧ください。
2020年1月3日パシフィコ横浜で行われたツアーぶりのDISH//の現場。
今のモチベーションはほぼほ日プ2(produce101Japan)にもっていかれていたことにいささかの不安はあったが、なんたって1年半ぶりの皿の現場!!彼ら4人の前では服従。全面降伏だったわたしなら、生ライブを見ればすぐにモチベは回復すると思われていた。
しかし、結論から言いますと
もう現場はこれで最後にしよう
なぜわたしがこのような感情に至ったのか、文章に起こしながら気持ちの整理していきたいと思います。我ながらなんであんなにもライブに陶酔することができなかったのか、気持ちの解像度を上げていきたいと思います。
ここからは、大した古参でもない私の個人的な気持ちをしたためていきますので、ご気分を悪くさせてしまったら大変申し訳ございません。
DISH//との出会い
まずどのようにDISH//に沼ったかというお話から。DISH//のどこを好きなったのかをしっかりと振り返って向き合いたいと思います。
・2017年発売の「I'm FISH//」をYouTubeでたまたま見て、名前は知ってたけど意外といいじゃん!と気になりだす(お得意の上から目線)
・夜勤前にたまたま録画していたドラマ「隣の家族は青く見える」を見て、北村匠海演じる朔ちゃんの言葉に救われ恋に落ちる。

・北村匠海をひたすら検索する日々が続く
・北村匠海だけでは飽き足らず、DISH//やカスタマイズの過去動画を漁るうちに泉大智に落ちる。
・急な小林龍ニ脱退後、さまざまなハプニングを抱えぼろぼろになりながらもツアーの完走を目指す姿をSNSで追っていくうちに完全に沼る。
※自身の仕事がうまく行っていない辛い時期であったこともあり、彼らの姿が何度も気持ちを奮い立たせてくれた。
・シングル「Starting over」で初めてCDを購入
この曲の歌詞には何度も心救われ、出勤時・退勤時・睡眠時の最低3回は毎日聞いていた。この曲が無ければ今の私はいないと言っても過言ではない。
・昼夜関係なく休日でもサービス出勤するような仕事をしていたので、ライブやリリイベには行けない日々が続いた。
・ハードワークが続き体調を崩して通院することに。主治医と相談の末しばらく休職することになった。
休職から2ヶ月後、念願叶って人生初のDISH//のライブ"コニファーフォレスト"に行けることが決まる。何日も前から体調を整えて当日に臨んだことはいい思い出だ。
スラッシャーの優しさに感動し、バンドとアイドルのいいとこ取りをしたこんなハイブリッドで超絶クールな夢世界があったのかと感銘を受ける。辛い時期を支えてくれた「starting over」を大合唱した時は、大袈裟ではなく生きててよかったと目頭が熱くなり心臓が震えている感じがした。
ちなみに私は、大学4年間をバンドサークル活動に捧げた身ではあるが、そのくせライブの「教祖と信者」のような思想の交換会にも似た宗教的な雰囲気がどうも慣れず、音楽は聴きたいけどライブでは真後ろで突っ立ってる地蔵タイプだった。しかし皿のライブは本格的な生バンドでありながらアイドル由来のサービス精神で、観客はペンライトを持ち、踊り、コールすることができた。観客の息のあった掛け声とメンバーカラー4色の光のハーモニー、バンドでありながら時にアイドルとして4人それぞれが歌って踊る、実に懐の深いライブがアイドルオタクにはグッときた。

わたしは生バンドとアイドルがきれいに融合したDISH//の世界に惚れ込んだのだ。
つい長くなってしまったが、ここから本編に戻る。
ライブレポと感想
いざ会場に到着

1階14列というなかなか良い席を引き当てた。
会場にはトーイの選曲なのか?オシャレなBGMが流れている。
開演30分前に着席
この日のためにハンドメイドしたビーズリングもいい感じ。
「X」にちなんだ舞台セットも期待値を上げてくれた。

しかし突然のアナウンスが入る。
「一曲目終了まではペンライトをつけないでください」
はにゃ???
なんでペンライトダメなの。1年半ぶりに会うお皿さま方。コロナで声が出せない分、会場いっぱいに光を灯してお迎え出来ると思っていたのに…残念極まりない。なんで…。
1曲目はルーザー。コロナ期間で爆発的に売れたDISH//があえて「負け犬」を唄い、グループ存続の危機や挫折、惨敗をしながらも戦い続けてきた強い思いが伝わってくるナンバーだ。
いい曲だ。でも分からない。なんでこれがペンライト禁止なのかわたしの弱い脳では分からない…。
きっとメンバースタッフ一同みんなでこだわり抜いた演出なのだろうが、その意図が分かりたいのに分かれない…。
…
もしや…
このライブを機に、アイドルオタクのわたしは淘汰されるかもしれない
バンドマンとしての音楽性やメッセージ性も大事だが、私にとってはそれと同じ位、いやそれ以上に彼らにアイドル性を求めてしまっている。しかしその眼差しの先に彼らは確実にいない。「バンド」としての確固たる地位を確立し始めている彼らにとって、わたしのようなファンサ・ダンス・コールが楽しければ音楽の細かいところは分からないし難しいこと言われたくないイェーイ⭐︎な頭沸いてるオタクは今回を機にきれいに淘汰されてしまうだろう。そんな気がした。
3曲目のビリビリ⭐︎ルールブックでやっといつもの調子を取り戻したかと思いきや、その流れはすぐに分断され、「へんてこ」「猫」「君の家しか知らない街で」と恋愛ソングが続く。
んんん…
ペンライトを振らせてくれ、、、、
照明も演出に徹し過ぎて全然メンバーの顔が見えない、、、、、

答えのない感情のあれそれを歌ったしとやかな楽曲よりも、今は頭空っぽにして無心でペンライトを振り回したい、、。
出番のなかなか来ない両手がうずいた。
8曲目でようやく「ダンスロック曲」
トーイのショルダーキーボードが生で初めてお披露目されたが、一年前のスタジオ配信ライブの衝撃を失礼ながら上回ることはなく、なんかもじもじ出てきてそそくさと帰ってしまった印象が残ってしまった。
大好きなチームDISH//が作り上げてきたこのライブを、真正面から受け取る器量が今の自分には無いことに嘆くしかなかった。もうここにわたしの居場所はないのかもしれない…。
そこから続くように、NOT FLUNKY → 東京VIBRATION とペンライトふりふり曲はライブ中盤にしてあっけなく消化されてしまった。

ライブ終盤に向けてお馴染みの黄金曲で踊り狂う最高のクライマックスは、どうやら今回は無さそうだ。
そこから「QQ」「SAUNA SONG」とチルタイムに入る。観客が横揺れでリズムを刻む時間が続く。
こんなはずじゃなかった…。
自粛期間に溜め込んだすべてをさらけ出す気持ちできたが、それはわたしの願望に過ぎず現実は「音楽を届けること」に真摯に向き合ってるアーティスト集団だった。わたしが投影していたDISH//はいつの間にか過去のものとなり、置き去りにされていたみたいだ。
そう、わたしはDISH//の進化についていくことが出来なかった時代遅れオタクとして、今後現場から消え去る宿命なのだ。
申し訳ないがここからの記憶はほとんどない。最後の最後までライブの雰囲気についていけずに終わった悲しみだけは覚えている。
そして最後まで「スラッシャー」と呼ばれることはなかったことも覚えている。
メンバーが口にするのはいつも「みんな」や「ファンの皆さん」
テレビで「ファンの皆さん」と呼ばれるのはしょうがないと無理矢理納得していたつもりだったが、ライブというホームでも「スラッシャー」と呼ばれないのは正直すごく悲しかった。
DISH//を応援しているファンの中でも「私たちは皿に応援している"スラッシャー"なのだ」という特別な誇りを持っていたが、どうやらそれはエゴに過ぎなかったらしい。
大した古参でも無いわたしがこんなに語って申し訳ないが、今の正直な気持ちを記録として残させてください。
元々存在していた言葉が、メンバーの口から聞けなくなるのは想像以上に寂しいものですね…。(※ただしまーくんはライブ後のブログでスラッシャーと呼んでくれました)
ファンクラブ会員だけが見られるライブ後コメント映像だって、公式用に撮られた誰でも見られるコメントと何ら変わりないのは気になっていた。
より応援している者として「特別」が見られないのなら更新せずに去るしかないのかもしれない。

こうして2017年以降のシングルで固められた本日のライブは、わたしにとってはお別れ会と化して幕を閉じた。
スラッシャーになってから何度もライブ映像を見て必死にダンスを覚えた「JUMPer」や「愛の導火線」は"いまのDISH//"を表現する上では該当しないらしい。
スラッシャーばかりをフォローしているTwitterのタイムラインも、各々の歌の解釈で埋め尽くされ、小難しくてついていけない。一言「楽しかった」ではダメなのか?
今日のために入れ替えたペンライトの電池、次の出番はいつ来るのだろうか…。

またその突き上げた指先に止まれる日まで。

不快な気分にさせてしまっていたら本当に申し訳ございません。
わたしのオタ活記録として鼻で笑って読み飛ばしてください🙇♀️